黒酢と香酢

■やずやの黒酢ブーム

テレビのＣＭで、
「熟成やずやの香醋。やずや　やずや」と言うナレーションが
耳にこびりついて離れません。

福岡に本社を持つ、株式会社やずやの事です。

健康補助食品の通信販売をしている会社で、
社長の名前が矢頭　徹（ヤズ　トオル）さん。

やずやは社長の名前が屋号の由来なのでしょう。

中国の黒酢のことを「香醋（こうず）」と言いますが、
漢字が難しいので、香酢という書き方が一般的だと思います。

味は濃厚で、クセが強いため飲料として飲むのは万人向きではないようです。

そのため、やずやでは、カプセルにしたサプリメントとして販売されています。

これが、テレビのＣＭのおかげか、近年の健康ブームに乗ってか、
爆発的に売れています。

１日２粒が飲む目安ですが、

初めての方のために２日分の無料サンプルが配布されていますので、

このお試しセールスも人気の秘密かもしれません。

１粒430mgあるいは300mgがありますが、子供用に少ないタイプも用意されています。




■黒酢と香酢の違い

黒酢と香酢は、前者が日本、後者は中国で生産されている呼び名です。


・生産地

成分は黒酢も香酢も殆ど同じですが、生産地域の違いで呼び名が分かれています。



・原料

黒酢は玄米や大麦を使用。
中国の香酢は、玄米・大麦・籾殻・ふすま、もち米など多くの穀物が使用されています。


・発酵方法

黒酢は、静置発酵法や壺づくりで、酢酸発酵は液体の状態で進みます。


香酢は、固形発酵といわれる発酵方法で作成されます。

水分をあまり含まない状態で酢酸発酵をさせる。

・アミノ酸の含有量

　アミノ酸の含有量は、黒酢より香酢の方が多い。
　黒酢の３倍近いアミノ酸が含有されていて、黒酢もろみから採れます。


約２００年前、鹿児島県の福山町に初めて
中国黒酢（香酢）の製造技術が伝えられました。

今では、鹿児島を中心として黒酢が多く醸造されています。

・味と風味
黒酢は、サプリメント、料理の調味料、飲料酢として幅広く使用されます。

香酢は、濃厚で、クセが強いので調味料として使用するか、
カプセルにしてサプリメントに利用されます。

・成分
黒酢も香酢もアミノ酸とクエン酸、ビタミン、ミネラルを含んでいますが、
香酢はアミノ酸の含有量が多い。

ダイエット、美容、健康維持については、
どちらも効果が期待できます。



■恒順の香醋

「やずや」に負けじと販売を伸ばしているのが、８年熟成の恒順の香醋です。

原料は、中国江蘇省の契約農家で栽培しているもち米を使っています。

日本のお酢は米・黒酢は玄米や大麦を使用しますが、
「８年熟成恒順香醋」はもち米であるのが大きな特徴です。

そして、より厳選されたもち米との事。。。

最近、中国産は敬遠されるので、
販売側もより注意をして検査管理体制を強化しているそうです。

その昔、中国の皇帝や貴族階級で使われるほどの高級調味料だったそうです。

現在でも人民大会堂指定食品として調理用に使われています。

日本では、帝国ホテルの料理にも使用されてるとか。。。

テレビのショップチャンネルでは、大人気商品で、
のべ１０万人以上の方が購入した実績がある香酢が「８年熟成恒順香醋」です。

私は、関西人ですが、５５１の蓬莱の豚まんにつけて食べてみたいです。
関東方面では、肉まんと呼んでいますね？

他にも中華料理や和食に使うと、一味違った、
１ランク上の料理へと格上げしてくれる事かも知れません。